あの夜、私は弟のアパートに向かっていた。彼は24歳。街の工場ではたらいてました。仕事熱心で二ヶ月ほど前に付き合っていた、彼の兄とは大違い‥真面目な男性でした。
兄の方といえば土木関係の仕事をしては次の一週間は酒や賭け事に明け暮れる有り様‥付き合っていた時からウンザリすることもありましたが、なんとなく半年間ズルズル付き合っていたのです。
その頃出会ったのが兄の弟だったわけです。素朴で飾りっけ無い弟に惹かれて、ついつい深い中なってしまったのです。
兄は酒が入ってなければいい人間なのですが、アルコールが入ると手の付けられないだらしなさで、それでもそんな彼とズルズル関係を続けてしまったのは、結局は私も寂しかったからのです。
ある日、弟を兄から紹介されてから私は徐々に弟の方へ気持ちが傾いてゆきました。一週間くらいから、私は弟のアパートへ遊びに行って、それ以来頻繁に彼のところへ出向きました。
弟としては兄と私の関係も勿論知っていたので、気兼ねをしているは気付いてました。
私は自分から抱いてもらいたかったのですが、ちょっとお酒が入ってエロチックな挑発をするも、慌てて話しを逸したり、恥ずかしそうに、というよりも寧ろ困っていたと思います。直ぐにでも抱いてもらいたいくせに、そこまで言い切れないのです。
兄とは別に愛してるとか何とか、そんな気持ちの昂揚は一切なかったですが、私の性欲だけは人一倍あるもんですから、例えば彼が眠っていたとしても、ズボンからチンコをつまみ出しては、無理やり口で固くさせて、女性上位で始末することも度々だったわけです。
そんな私が弟の前ではまるで十代の小娘のような精神状態になってしまい、それはきっと、嫌われたくない気持ち、はしたない女だと思われたくない、そんな気持ちが強く出てしまい、手が出せなかったのだと思います。
私はひどく臆病になり、また自分自身、男性の前で臆病になっている自分に対して新鮮で不思議でした。これが恋心と思い味わっていたのだと思います。
いつでも彼の家、弟の家に泊まりたい誘惑、裸の胸と腕に抱かれ、一夜を過ごしたいという衝動に駆られましたが、かろうじて引き上げていました。
まえ酔って転びそうになった時に裏路地で、弟に抱きついたところ、彼はうろたえいながらも抱きとめてくれたのですが、彼のズボンの前がカチコチに膨らんでいたのに気づきました。
他の男性なら、ましては兄の方なら手を伸ばすはずですが、私はこらえて自分を恥じらいました。完全に彼を愛しているのだと気付いた瞬間でした。
あれ以来兄の方の家には寄り付かなくなりました。このままでは埒があかないと思い、弟への思いを兄に告げました。かれは獣のごとく怒り狂い、そして‥私の身体を求めてきました。
はっきり言ってしまえば好きな男ができたから別れてくれ、しかもそれは彼の弟‥っといのは、あまりにも虫のいい話で、兄に対して申し訳ない気持ちがありましたが、どうにもならなかったです。
わたしはかれの肉欲の嵐が過ぎ去るのを待ちました。「もどってくれ。たのむ。ちゃんと俺も働くし、お萌えのことも大切にするから」
兄は駄々っ子のように、私をよろこばせようと、アソコを狂おしく舐めまわし、欲望を押しこんできました。
なにをしようと私の身体は完全に無反応になってしまい、あれだけ性欲の強かった私でさえ冷えきった鉄のような心と体になりました。
兄がひどく哀れに思え、同情の気持ちが強く増すほどにわたしの官能は冷えていくのです。そんな私の反応にかれはしだいに諦めてしまいました‥。